糖尿病でもピルの服用を開始できる?
2019年10月12日ピルは避妊薬という印象が強い薬です。
しかし、避妊目的以外にも、月経の周期や重さを安定させたり、子宮内膜症を緩和させたり等、様々な用途で用いられる事があります。
ピルには女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが含まれていて、これらが体内のホルモンバランスを補います。
ピルの服用を開始する前に気をつけたいのが、持病や普段飲んでいる薬との相性です。
特に糖尿病を患っているや血糖値が高い場合、ピルが影響を及ぼしてしまう可能性があります。
ピルは、身体を擬似的に妊娠している状態にして、排卵の機能をストップさせています。
この時に、女性ホルモンのプロゲステロンが活発になります。
プロゲステロンには、血液中の糖分を取り除く「インスリン」という機能を低下させる作用があります。
血糖値が高いままになっている人は、インスリンの働きが正常に行われていません。
そのため、インスリンの働きを補うように薬を使用しています。
しかし、プロゲステロンが活発になれば、薬の効果も減少させてしまう可能性があります。
糖尿病の患者がピルの服用を開始する場合は、必ず医師と相談をするようにしましょう。
薬の成分が抑えられている低用量ピルであれば、インスリンの働きを大きく低下させる可能性が低いため、糖尿病の場合でも薬を服用できる場合があります。
ただし、自己判断での薬の服用は危険なので、絶対に行わないようにしましょう。
ピルは女性特有の悩みを解消できる薬ではありますが、誤った服用方法では危険を伴う事もあります。
持病や常用している薬がある場合は、服用開始前に飲み合わせの確認をするようにしましょう。
薬の効果を安全に出すために、用量や用法を良く守るようにしましょう。